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よろづ天道まかせで

見解(けんげ)

「・・・柳はみどり花は紅(くれなゐ)と、それぞれに物の軽重は軽重にして置て、我あづからざるぞよく候。金銀(きんぎん)と土石(どせき)と同じく見るといふも、見解(けんげ)を以て作りたるものなり。・・・
(『集義和書』)

経済に不安のタネは尽きない。通貨への信認が揺らげば、ゴールドの人気が高まり値を上げる。ふるびた金本位制支持者の議論がゴールド販売を煽るのに使われる。しかし、黄金といえども土石に変わらぬ、それを特別なものにしているのは見解(けんげ)つまりは、人の物の見方、考え方にすぎぬという意見も出てくる。しかしまた、そうした考え方も「けんげ」に過ぎぬともいえる。

よろしく、「物の軽重は軽重にして」おき、人の見方による変動に与ることなきがよろしいか、もし不安のタネを抱え込みたくなければ。