佐藤一斎、『言志録』に、
「己れを喪へば、ここに人を喪ふ。人を喪へば、ここに物を喪ふ。」
とあるという。
ここで喪うとは見失い、どうでもいいやと自分を見放すことだろうか。人に見限られるとき、よく考えると、その前にじぶんでじぶんを見限っているものだ。そうなれば人にも見限られる。最終的には物も失い、自滅することになるか。
我がジャパン、己を失うの雰囲気になっていはしないか。そうして世界に見限られるコースに向かうのか。
己を腐し、自棄するかの言説でしたり顔の方々もお見受けする。自壊させるには最良の戦略かもしらんが、人々にとっては不幸なことだ。