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よろづ天道まかせで

狂見

「・・・予いまだ凡情をまぬかれずといへども、狂見ありて大意を見る故に、世のそしりにひかれず独立(ひとりた)てり。
(『集義和書』)

狂といえば、常軌を逸して狂っている意味もあるが、大なる志を持つ故に、こまごまとしたことを気に掛けないことも意味するから、ここで、狂見とは、志を持ち物事を大きくとらえるということだろう。そうした姿勢で大意、つまり物事の骨子を見るというわけだ。そうした姿勢があって、独り立つことができるという意味にとった。よい言葉だ。

独り立つ国民が増えてこそ、国も自立できる。