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よろづ天道まかせで

変化あるへき気さし

「帳合米ハ米の直段の戦なり往昔(むかし)今川義元諸所(しよしよ)の戦に勝(かち)て桶はざまに陣(ぢん)し歒をあなどり勝ほこつて有しを信長閑道(かんだう)よりさか寄(よせ)して僅(わづか)三千の勢(ぜい)を以て義元二万の勢(せい)に討勝(うちかち)し也是を商にたとふるに譬は米の直段たんたん高く成り後には一向下る筋も見へす一面に買はかりに成たる時其(その)虚実(きよじつ)を考へ売出し僅(わづか)の米にて忽(たちま)ち人気くづれ上りたる方より下りの多き事あり此理を考へ人気の勝ほこりたる時は変化あるへき気さしと知るへし・・・

なるほど、ピークを打つときはそういうものだな。我も我もと買い一色のときは、もう下がるだけ。僅かの売りで崩れる時にきているものだ。

勝ち誇りたるときは変化あるべき兆しとは、なにごとにおいても至当というべきだな。