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よろづ天道まかせで

思ひつる所

「・・・誰にもあれ己ノか真と思ひ定めつる限リを人々に喩しなむと思ふに、佗(わび)し人は又己ノか真と思ひつる所もてそを拒ミつるものから、かの争ヒてふは出来めり、・・・」
(「復某氏書」)

各自にこれぞ真と信ずるものがあり、それを他人に諭そうとするのだが、他人の思い定めた真は別にあり、争いが発生することになる。まあアタリマエではあるが、しかし己が真を強く思い定めるほどに、このカンタンな事実を忘れがちになるな。

ここで佗し人とは見知らぬ世界の人のことだろう。そういう方との付き合いではとりわけ気をつけたい。